
FX(外国為替証拠金取引)をしていると、損切り(そんぎり)をする場面が必ず出てきます。
損切りとは、自分が思った方向と逆に価格が動いてしまったときに、これ以上の損をしないように取引を終わらせることです。
しかし、損切りをした後に「なんでこんなことになったんだ!」と焦ってしまう人が多いです。
焦ると、冷静な判断ができず、さらに大きな損をしてしまうことがあります。今回は、FXで損切りをしたときに焦らないための考え方や対策について、初心者にも分かりやすく解説していきます。
目次
1. なぜ損切りは必要なのか?

FXでは、価格が常に変動しています。自分が買った後に価格が上がることもあれば、逆に下がることもあります。もし価格が下がってしまった場合、「もう少し待てば戻るかもしれない」と考えてしまいがちです。
しかし、そのまま待ち続けてしまうと、損がどんどん大きくなってしまうこともあります。
例えば、1ドル=150円の時に買ったとします。しかし、その後1ドル=145円まで下がってしまいました。
このとき、「いつかまた150円に戻るはず」と待ち続けた結果、さらに140円、135円と下がり続けてしまうこともあり得ます。
そこで、「これ以上損を大きくしないため」に、損切りをすることが大切なのです。損切りは、自分の資金を守るための大事なルールなのです。プロのトレーダーも、必ず損切りをしています。損を最小限に抑えることが、長くFXを続けるためのコツなのです。
2. 損切り後に焦ってしまう理由
損切りをしたとき、多くの人が焦るのにはいくつかの理由があります。
- お金を失ったショック
一生懸命考えてエントリー(取引を始めること)したのに、損をしてしまうと「やっぱり失敗した」と感じてしまいます。 - 取り返したい気持ち
「今の損をすぐに取り戻したい!」と思い、冷静さを失ってしまうことがあります。 - 判断ミスを認めたくない
自分の考えが間違っていたと認めるのが悔しくて、すぐに別の取引をしてしまうことがあります。
例えば、150円で買って145円で損切りしたあと、すぐに別の通貨ペアに飛びついたり、もう一度同じ通貨を買い直したりすることがあります。しかし、これらの行動は冷静な判断ではなく「焦り」によるものが多いため、結果的にさらに損をしてしまう可能性が高いのです。
人間は損した場合、取り返したいという思いになる場合が多くあるはずです。特にハイレバレッジの場合は損失もっと大きくして最終的には資金をなくしてしまう可能性まであるので、本当に焦りは禁物です。
3. 損切り後に焦らないための考え方
損切りをした後に焦らないためには、次のような考え方を持つことが大切です。
① FXは長期的なゲーム
FXは一回の取引ですべてが決まるわけではありません。何回も取引をする中で、トータルで利益を出すことが大事です。短期的な損失にこだわるのではなく、長期的に勝てる方法を考えましょう。
損切り後には、気持ちが穏やかではなく冷静な判断ができない事もあるので、長期的で利益を確保していく事は常日頃から思っているようにしましょう。
② 損切りは「成功」でもある
損切りは、負けた証拠ではなく、「これ以上の損を防ぐための行動」です。適切に損切りできたということは、自分の資金を守れたということです。悪い結果ばかりを見るのではなく、「正しくリスク管理ができた」と前向きに考えましょう。
FX取引きを行なっている人の中では、なかなか損切りができず損失が膨らんで後悔する人は多くいます。損切りせずにポジションを持っていたら助かっていたという場面もあると思いますが、ずっと損切りをせずにポジションを保有し続けている人で資金を増やした人はほぼいないでしょう。
③ 感情に流されない
「すぐに取り返したい!」という気持ちで次の取引をしてしまうと、冷静な判断ができず、さらに損をしてしまう可能性が高くなります。取引をする前に、「今、自分は感情的になっていないか?」と自問してみましょう。
損切り後のルーティンのルールを決め感情をコントロールできるようにしましょう。
4. 損切り後に冷静になるための対策

損切りをした後に焦らず、冷静になるためには、次のような対策が有効です。
① 取引後に休憩をとる
損切りをした直後は、気持ちが動揺しやすいです。そんなときは、一度チャート(価格の動きを示すグラフ)を見るのをやめて、深呼吸をしたり、少し散歩をしたりして気持ちを落ち着けましょう。
② 取引日記をつける
なぜ損切りをしたのか、そのときの気持ちはどうだったのかを記録しておくことで、冷静に振り返ることができます。次に同じ失敗を繰り返さないためにも、しっかりと分析することが大切です。
最初は何を書いていいか分からないと思いますが、続けてデータを貯め続けていて見返してみると自分の癖なども見えてくると思います。自分しか見ない日記なので継続して書くことをおススメします。
③ 損切りのルールを決めておく
損切りをするかどうかを、その場の感情で決めると失敗しやすくなります。あらかじめ「何%損をしたら必ず損切りをする」とルールを決めておけば、冷静に行動しやすくなります。
ルールを決めてから何回か実践してみてそのルールがあっているかの確認は重要です。また、ルールを作り直して再度検証してみる事をおススメします。ルールを作っている事自体が凄くいい事なので自分のルールを作るようにしましょう。
④ 小さなロットで取引する
大きな金額で取引すると、損をしたときのダメージも大きくなります。初心者のうちは、小さな金額で取引をして、損切りの経験を積むことが大切です。
ハイレバレッジの場合は、少し価格変動があった場合でも証拠金に対して大きな金額が動きます。慣れないうちは損切りという行為をできる能力をつける為に小さなロットで取引しましょう。
5. まとめ
FXで損切りをした後に焦ると、冷静な判断ができなくなり、さらに損をしてしまうことがあります。しかし、FXは長期的に考えることが大事であり、損切りも資金を守るための大切な行動です。
損切り後に焦らないためには、
- FXは長期的なゲームと考える
- 損切りは成功でもあると捉える
- 感情に流されずに冷静に判断する
- 取引後に休憩をとる
- 取引日記をつけて振り返る
- ルールを決めておく
- 小さなロットで取引する
といった対策を取ることが有効です。
FXは難しいですが、正しい考え方とルールを持っていれば、焦らずに冷静に取引を続けることができます。損切りを怖がらず、自分の資金を大切にしながら、楽しくFXを続けていきましょう!